もう一度
私が体調を崩した時に冗談で
父がよく言う口癖を真似て、
「もうあかんかも。長くないかも」って言うと
「そういう人に限って長生きするから」って笑ってた夫も、
そして父も、長くないかもなんて弱音吐くこともなく死んでしまって。
でもそれよりショックを受けたのが友人が殺されたことで。
なんだ人ってこんな簡単に居なくなっちゃうのかって。
いつかまた幸せだなって思う日がくると思って
つらいけどがんばろって思ってたのに
死んじゃうこともあるんじゃんって。
私を助けてくれる人が次々にいなくなって。
みんなが私より幸せに思えた。
私を可哀想って言いながら
自分たちの生活が変わらず続くことに感謝してると思った。
なんだばかやろう。
じゃあ私だって好きなことしてやるって思った。
めそめそしてても助けて引き上げてくれる人は
ほとんどいなかった。
今の私の生きるエネルギーは怒り。
すべてに腹を立て、
力を奮い起こすために怒りを燃やす。
負けたまま終わりたくない。
ひとしきり泣いた後は人生を拳で殴りつけて。
回遊魚みたいに休みなく泳がなければ。
止まったら最後、二度と動きたくなくなるかもしれないから。