『ファミリーツリー』
ハワイの広大な土地の相続人であるマットは
裕福な家の出だけれど、弁護士である自分の稼ぎだけで生活している。
（それでも結構お金持ちだと思う。親から受け継いだ家もあるだろうし）
ある日、モーターボートの事故で妻エリザベスが昏睡状態に。
仕事にかまけて育児は妻に任せきりで、
10歳と17歳の娘はまるで宇宙人。
そして長女の口から妻が浮気していたことを知り…
エリザベスは脳を激しく損傷していて、回復は見込めないため、
本人の希望だった尊厳死を選択するように医者から告げられるマット。
先祖から受け継いだ土地の売却問題も悩ましいけれど、
妻の浮気相手も気になるし、
妻は生命維持装置を外し、死が訪れるのを待っている状態。
まぁよくある話で、エリザベスは本気だけど相手は遊びで。
そのせいで色んな人が傷ついて、
だけど昏睡状態の彼女を責めても誰の気持ちも晴れないわけです。
本人はそんなことを知らないまま逝こうととしていて…
息子も1０歳で父親を亡くしたんだけど、
夫はエリザベスよりはマシな状態だけど、
ただ目を開けているだけの違いなので、
実質8歳から父親がいない状態。
でも荒れたり問題を起こしたりもせず…
だけど本当は彼の中ではどんな変化が起きていたのかなって思う。
夫はフリーランスで家にいる時間が長かったから、
1日のうち、夫といる時間のほうが長い時もあって、パパっ子だったし。
そういえば、
突然、心臓がバクバクするとか、
物が大きく見えるとか（不思議のアリス症候群？）言い出したり、
頭痛で学校の保健室に行って寝てたりとか
色々あったかな。
「気のせいじゃない〜？」なんて答えてたけど、
遺児の会みたいなのに参加させたほうがいいんだろうかとか
アニマルセラピーを受けられるところはないかとか
調べたこともあったっけ。
結局やったのは、週末や休みの日に遊びや旅行の予定を詰め込むくらいしかできなかったけど。
映画の話に戻ると、
17歳の長女アレックスが呼んだ友達のシド、
かなりおバカな青年に見えるけど、実は背負ってるものがあって、
マットが眠れなくて夜中にシドと話してそれを知り、
見る目が変わるシーンが好き。
アレックスは彼のことをわかってて、呼んだんだろうなぁ…
彼がアレックスを心配して来たのもあるみたいだけど。
悲しく沈むだけのストーリーじゃなくてクスッとするところも随所あるし、
娘との結びつきが強くなっていく感じもほのぼのするし、
映画「ファミリー・ツリー」オフィシャルサイト 2012年10月5日(金)ブルーレイ＆DVD ON SALE
