『ブロークン 過去に囚われた男』
アルパチーノが過去の恋人を忘れられず
壁を作って人々を遠ざけて
みんな俺を見てくれてるのに
なんで君だけは見てくれないんだとか
ねちねちと届かない手紙を書いてるような
クソ男を演じてます。
銀行の窓口の女性に粉をかけておきながら
デートでその元恋人がいかに素晴らしかったかを語ったり
生き方をずっと否定してきた成功した息子が
困って頼ってきたのに追い払ったり
慕ってくる元悪ガキ(野球コーチをしていた時代の教え子)が
変なマッサージをサービスしようとしたと言って殴り倒し
息子にも恋人以外愛したことはないと公言し。
吐き気するほどクソ男。
どうせその恋人にだって愛想尽かされて逃げられてるんだと思うし。
別れの手紙にそんな風なことが書いてあったと思います。
思い出だってどうせ美化しまくってるだろうし。
野球コーチ時代も、
雷が鳴り始めたから子供達が練習をやめたら
なんで止めるんだって言ったみたいだし。
その雷が子犬に落ちて、その毛を撫でながら
「ハッピーバースデー」(みたいなことを)言ったとか
なぜか元悪ガキは神エピソードとして語ってたけど
ぜんぜん理解できない。
見て損したなって思う映画はなかなか珍しいのですが、
これはその中の一本かな。
時間返せと言いたい。
映画の手法もなんかふわふわしてて
ドキュメンタリー風になるところがあって、