湯を沸かすほどの熱い愛
悲しい結末が見えてるのと、宮沢りえの演技ってあんまり好きじゃなかったので
気になってるものの見るのを遅らせていた作品。
あらすじは、一緒に銭湯を営んでいた夫(オダギリジョー)が一年前に失踪し、
一人娘を育てている双葉(宮沢りえ)が、癌で余命いくばくもないと宣告され、
死ぬまでにやることを決めて行動していく、という話。
ちなみに娘の安澄はいじめを受けているんだけど、
学校に行きたくないという彼女に、双葉は「逃げるな」と強く迫り、
娘は「私はお母ちゃんほど強くないから」と抗うのですが…
私がもし双葉の立場なら、あそこまで強く言えるかな、と。
ある意味空気が読めてない双葉ですが、
でもそれがいい結果をもたらすのは、作られた話だからなのか、
それともそれが正解なのか…
タイトルにあるように、
テーマは双葉の強い母性愛です。
彼女がある件を依頼をした探偵が
「彼女にはなにかしてあげたくなるけど、
それはこちらがしてもらってるからかもしれない」
と言ったり、
旅の途中で出会ったヒッチハイク青年が
「双葉さんはすごい」と絶賛するけれど、
彼女の愛情の真骨頂はそこじゃないんですよね。
ネタバレになるので言えないけど…
途中、「あ、もしかして…」という伏線がいくつもあります。
ラストはある意味ちょっとびっくりな展開ですが…
(法律的にどうなの??みたいな)
日本映画っていいなと思える作品でした。