垣間見えるものが全てじゃない
よく思うんですよね。
お店でランチを食べながら、大笑いしている中年の奥様たち。
働いている人からしたら、昼間っから気楽でいいなぁと思うかもしれないけれど。
その人たちは、もしかしたらご主人の親を介護中だったりして、
今日はたまたま息抜きでランチに来ているのかもしれないって
想像してみるんです。
一瞬のシーンを見て、その人の人生がわかるはずがないんですもん。
例えば、街や電車の中などで子供をキツく叱っているお母さん。
あんなに怒らなくてもいいのに…と思うかもしれないけれど、
2歳とかって、本当に言うこと聞いてくれない時期があります。
子育てすればわかるんだけど、もうどうしようもない時って、
何をしても何を言ってもダメ。
逆にほったらかしに見えるのも、
そういう状態だから手をつけられない状態の時も。
これは経験してみないと、本当にわからない。
危篤の夫を見舞ったあと、超満員の電車で帰る時、
食事して帰る時。
私と息子ってどんな風に見えるのかなって想像したりしてました。
こんな時間に邪魔なランドセル背負った子供と電車に乗らなくても…とか、
ちゃんと家に帰って食事作ってやれよって思われてたかも。
私がこことかあそことかに書くことも、私の生活のほんの一部。
クローズアップされたもの。
恋愛のことを書けば、育児そっちのけで
現を抜かしてる母親に見えたりするのかも。
まぁ子供に100%注がないといけない気持ちを、
子供が一緒にいない時間に他の対象に向けているんだから、
ロクでもない母親なのは事実。
夫がいたら、そんなことしなかったと思いますけどね。
私も黙っていたら、何不自由ない生活をしている奥様に見えるようです。
見るからに貧乏そうだったり、苦労してそうに見えるのを良しとしないので、
それが成功していて嬉しいなと思います(笑)
写真は4年前に亡くなった父と、息子。
この年の冬に夫が倒れたのでした。
8歳になる数ヶ月前。
こんな小さかったんだなぁ…
父もこの翌年に亡くなったので、人生はなにが起きるかわからないものです。