コトノハ

かるいよみもの。

人は死ぬ時ひとりだけれど

そろそろ夫の命日。

誰かを見送る時にひとりなのは、つらいだろうなと思う。

夫を見送る時は息子がいたし、母も駆けつけてくれた。

それがなかったら…どんなだったかな。

 

だから息子には、早く結婚して、

私が死ぬ時には、支えてもらってほしいなと思う。

やることが多すぎるのもあるし、精神面を支える人も必要だから。

 

先月、夫の家族から連絡があった。

夫が入院して半年くらいで何の役にも立たないので、縁を切った人々。

そろそろだろうと思っていたから、

義父が亡くなったんだろうと思っていたらその通りで。

 

連絡してきたのは、要は義父の銀行口座が凍結され、

数百万のお金が下ろせない、

私の息子が夫に代わって遺産相続人なので、その手続きをしたい、

という理由。

まぁどんくさいこと…

故人の口座凍結前にお金をおろすなんて一般常識かと思ってたけど。

 

義母とニートの義弟、

私が夫を看取ったことに少し触れて、嫌そうにお礼を言ったものの、

お骨をどうしたとかの話には一切触れず…

おそらく息子に正当な相続なんかさせるつもりはなく、

遺産放棄してほしいってことなんでしょう。

 

義父が亡くなり、義弟が一人でそれにかかりきりだったので、

病気になっちゃったって言われたけど、

あ、それね〜私もやりましたよ、って喉元まで。

ねぇ、あなたたちの家族の世話を、一体誰がやったと思ってるの?

 

しかも自宅で静かに老衰で亡くなった義父と違い、

夫は植物状態での入院生活が2年。

早く終末期の病院へ追い出したい急性期病院の医者と地味にやりあったり、

転院先探して奔走したり、大変でしたよ〜。

言ってもわからないから黙ってたけど。

 

その間に引っ越し二回。

毎日が日曜日の義弟とはちがい、仕事もしながら。

息子もまだ小学生だし。

しかも私の父が急に危篤になり、息子を連れて帰省して見送ったり。

 

たまに不調があったけど、病気になる暇なんかなかった。

ときどき危篤ですって呼び出されて、

息子を学校に迎えに行って連れて行って、二人で病室に缶詰め。

最後に呼び出されたのは真夜中だったから、タクシー飛ばして。

 

亡くなったら、そこから葬儀の準備。

勤め先の社長が葬儀屋さんを探してくれて助かったけど。

葬儀屋さんに手続きしてもらって遺体を引き取り、

葬儀場&安置所へ送ってもらい。

14時に亡くなって遺体を送り出したのが20時かな。

そこから帰宅して、葬儀屋さんと打ち合わせ。

 

ちなみにご遺体安置の1泊料金がシティホテル並み…

 葬儀場が混んでると、すぐには葬儀できないんですよね。

お金がないからお通夜なしの家族葬

それでも葬儀前にお別れしたいと、たくさんの方が来られるので、

葬儀前の二日間、葬儀場に通って、その対応もして。

 

お骨を持ち帰った時には、本当にホッとしたなぁ…

終わった、って。

だから私、夫が亡くなったことに関して、

病気を未然に防げていたらって思いはあっても、

やり残したことへの思いはない。

その時できる最善のことをしてきたから。

 

私の母がもしもの時は関西。

私たち兄妹はみんな東京方面。

その頃には兄たちが仕事辞めてたらいいけど…

でも亡くなる前には介護だってあるだろうし、

きっとそれは私をアテにしてるはず。

その時に誰か私のそばにいてくれたらいいんだけどな…