やっぱりなぁ
こういう終わり方をいつかするんじゃないかなって思ってた。
将来のことを言われても、いまひとつ想像することができなかったのは、
その言葉に真実味がなかったからかもしれない。
生きている私と、同じ時間を生きていなかったんだから。
同じ方向を見ているようで、その目はどこも見ていなかった。
私のことに興味ないんだろうなっていうのはいつも感じてたから、
そんな人に「私が私が」なんて話をできない。
私が何か言っても、反応が薄いんだもの。
「へぇ!それで?」
「じゃあその日どうする?!」
ってノリノリで返ってくることがない。
だから投げた弱々しいボールが
どっかに転がって行ってしまうのを見てた。
私は生きているのに。
言葉や態度に傷ついて、心の中で血を流すのに。
心配して怒って、抱きしめたのに。
死んだ人は傷つきもしないし、
なにも感じないよ。
もしなにか思ってくれているなら、
私と息子はもっと幸せになっているはずだけど、
わりとそうでもないし。
でもそこに包まれていたいのなら
ずっとそうしていたらいい。
もう二度と、同じことを繰り返さないで。