コトノハ

かるいよみもの。

不器用な大人たち

f:id:vegamoon:20170504135126j:plain

zunzun428blog.hatenablog.com

前回の投稿を書くと父親との関係が良好だったみたいですが、

前に父の投稿でも書いたように子ども時代は父のことが大嫌いでした。

vegamoon.hatenablog.com

叩かれて育ったし、不機嫌な時の父は物を投げたり、戸を乱暴に閉めたり、

とにかく大きな音を立てるので、

20代の初めくらいまでは大きな音をたてられると、

ドキドキしてきて不安になっていました。

呪縛が解けたのは結婚してからかな…

 

ところが私も怒ると同じことをしてしまうので、

それが本当に嫌なんですけどね…

でも子どものことは本気で叩いたことはないです。

頭はたくとか、お尻バーンとかはありますが。

言葉は結構キツいこと言ってしまうことはあるかな…

 

父からは性的な目で見られている

というのを感じ取ってしまったことがあって、

同時期(小学校高学年)に初めて痴漢に遭ったことも、

異性と付き合うのが遅かったことにも影響していると思います。

(祖父に至っては、はっきりとした行動があったので、

 最近まで、追いかけられる夢を見ていました)

 

自分の育つ環境が周りの子とはちょっと違うと感じていたので、

思春期に読み漁っていたのは、心の問題を解決する本だとか、

虐待を取り扱った小説だとか、そういうものがほとんどで、

とにかく自分と向き合う時期だった気がします。

 

兄たちももれなく父が嫌いだったと思いますが、

私のような問題に向き合う作業はなかったと思うので、

次兄は今でも両親のことを恨んでいて、母を口撃したりしますし、

長兄も一時期、鬱になった時には、

子ども時代が原因ではと言われたようです。

 

私が大人の仲間入りをしてから、

父も接し方がわかってきたんでしょうね。

関係が良くなっていった気がします。

仕事で現役を退いてストレスがなくなったのも大きいかもしれません。

 

父は晩年、突然カエル好きになりまして、

カエルグッズを集めてたんですが、

実は私が子どもの頃からカエル好きなんですよね。

昔、自室のドアに貼ってた自分で描いたカエルの顔の絵も、

帰省したら、いつのまにか父の机の前に貼ってあったりして。

そういうのを聞くと、

「ああ、お父さんは愛し方を知らないだけで、

 愛情はあったんだな」って思うわけです。

父自体が虐待を受けて育った子どもだったので…

 

私が大人になって、親になって思うのは、

大人って全然万能じゃないんだなってこと。

子どものほうが大人みたいな時もありますしね。

子どものためなら何が何でも自分を犠牲にして…っていうのも

できない大人もいっぱいいるんだろうなと思います。

 

真顔で「ちゃんと喋れるようになるまで、

全然子どもがかわいくなかった」って言う男性もいます。

そりゃそうですよねぇ…いきなり赤ん坊が来て、

「はい、今日からあなたお父さんね」って言われるわけだし、

意思の疎通もできないし。

でもぶっちゃけ女性もそうです。

「うわ、ちっちゃ!世話しないと死んじゃう」

と思って世話してるうちに愛情が育つだけです(笑)

 

人はみんなそれぞれ何か問題を抱えていて、

完璧な環境で育つ人のほうが少ないと思いますが、

それを自覚して向き合う段階があれば、リカバリはできるんじゃないかな…

一見すると子ども時代なんて全然関係なさそうな問題も、

実は影響してるっていうのはあるかもしれないですよね。

インナーチャイルドっていうとスピリチュアル感じがしますけど、

でも自分の中の子どもと向き合うのは、すごく大切なことだと思います。

 

ペットショップで売られている犬でも、

生後まもなく母犬や兄弟と引き離されることが問題になってますが、

ちゃんと子犬時代にコミュニケーションを学ばないと、

成犬になって犬同士の付き合いができなかったり、

飼い主と引き離されると鳴き叫んでしまうような分離不安だとか

色々な問題が起きてくるので、

人間なんかもちろんですよね。

人間を育てることの重大な責任感は、いつも感じています。

 

息子と私の関係性については次の記事で。

保存

保存

保存

保存

保存

保存