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コトノハ

かるいよみもの。

アデライン、100年目の恋

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※ネタバレ含みます。

 

もしも永遠に美しいまま生きられたら…

美しい女性なら一度は願ったことがあるのでは。

アデラインはそれを願ったわけではないけれど、

ある日、事故から生還して永遠の命を得てしまう。

 

老化しないことを周りからは不審がられ、

ついには政府に追われることとなり、

10年ごとに住む場所や身分を変える生活を余儀なくされ、

娘とも別々に暮らさなくてはならず、

いつしか娘は自分の祖母のくらいの年齢になり…

 

恋人ができても打ち明けることができない。

過去にもプロポーズされる前に姿を消してしまっていた。

それでも恋に落ちてしまう。

姿を消す前に、あと一回、あと一回と、彼、エリスに会ううちに、

彼の両親の結婚40年のお祝いに誘われ、実家に行って出会ったのは、

年老いた、あの日会わずに別れた恋人だった…

 

 

変化が好き〜と住処を点々とする投稿の後だけれど、

自分の意思で生活を変えるのと、外的要因で変えざるを得ないことは

やはり気持ち的に全く違うわけで。

 

肉体は歳を取らなくても、

精神は年老い、疲弊するということがあるのではないだろうか。

別れは人の心に硬い皺を遺す。

忘れられない思いは積み重なってのしかかるかもしれないし、

相手に深入りできない関係は未来を思い描くことが許されない。

 

姿を消したアデラインを追おうとするエリスに、父親が問う。

「愛しているとなぜわかる」

エリスは答える。

「彼女を失ったら生きていけない」

その答えに満足したのか、微笑み、車の鍵を投げる父。

 

でも父親は彼女を失った後も生きていたし、

奥さんと出会って幸せな結婚生活を送っていたわけで、

これはなにかの皮肉なのかな?と思わなくもなかったり。

 

恋なんてみんな勘違いみたいなものですよね。

ただあまりにもお手軽に恋をするのはどうかなと思うけれど。

 

ちなみにアデラインの秘密を知った父親は、

エリスのために逃げないでくれと哀願。

自分のためではなく、息子のために。

そして彼女に失った時間を取り戻せ、と。

そこが素晴らしいなと思いました。

 

 

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