レイトオータム
DVを受けていた夫を殺した罪で服役中のアンナ(中国人)は、
母の葬儀のため、兄と姉が保釈金を払い、呼び寄せられる。
故郷のシアトルへ向かうバスの中で、
ヒモ?男娼?の韓国人フンにバス代の30ドルを貸すよう頼まれ、
無理矢理、担保として腕時計を受け取らされる。
一切、笑わないアンナと、常にニヤついているフン。
シアトルで再び出会った二人は一日を観光して過ごし、
(フンが連れ回していたのだけど)
アンナは明日、刑務所に戻ることを話し、
その後、フンの理解できない中国語でことの経緯を語り、
フンは知っている2つの中国語、
ハオ(good)
ファン(bad)
を適当に相槌として繰り返し、的はずれさに目を見開くアンナ。
かつて彼女が屈託なく笑っていた日々もあったのだろうなと思う。
そして再び微笑むようになった相手、
フンとはある事情で別れ別れになってしまう。
ラストは観客に想像させるパターン。
アンナが約束の地のカフェで
微かに笑いながら
「spent a long time(ひさしぶりね)」とひとりごちるのは
どういう意味なのか。
あるいは相手がいて、あえて目線を合わせずつぶやいているのか。
私はこういう時、最悪のラストしか想像できないタイプ。
案外ペシミストなもので…